コンタクトの自動洗浄が危険なのではないかと気になり、超音波洗浄機や振動式の自動洗浄機を使い続けても大丈夫なのか不安になっている人もいるでしょう。
結論からいえば、自動洗浄機を使用しただけで危険だと判断するのはおすすめできません。
特に再使用するソフトコンタクトレンズでは、レンズに付着した汚れや微生物を落とすためのこすり洗いや、適切な消毒剤による消毒が重要です。
自動洗浄機を使いたい場合は、使用しているレンズとケア用品の説明書を確認し、本来必要なレンズケアを省略しないことが大切です。
ここでは、自動洗浄が危険といわれる理由から安全な使い方、超音波洗浄機との付き合い方、レンズ別の注意点まで詳しく紹介します。
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コンタクトの自動洗浄が危険といわれる理由7つ
コンタクトの自動洗浄が危険といわれる大きな理由は、洗浄機そのものが必ず目を傷つけるからではなく、本来必要なケアを自動洗浄だけで済ませてしまう可能性があるためです。
コンタクトレンズは直接角膜の上に装用する高度管理医療機器であり、見た目がきれいになっていても微生物まで十分に除去できているとは限りません。
特にソフトコンタクトレンズでは、洗浄だけでなく消毒まで適切に行う必要があります。
消毒を代用できない
自動洗浄機でレンズ表面の汚れを動かしたり落としたりできたとしても、それだけでソフトコンタクトレンズに必要な消毒まで完了したとは考えないほうが安全です。
ソフトコンタクトレンズのケアでは、一般的に洗浄・すすぎ・消毒・保存という複数の工程が必要になります。
自動洗浄機の商品説明に「洗浄」と書かれていても、その意味が医薬部外品として求められる消毒と同じとは限りません。
そのため、自動洗浄機を使った後も、使用中のレンズに適合する消毒剤を説明書どおりに使用することが基本です。
こすり洗いを省略しやすい
自動洗浄機を利用すると、機械が代わりに汚れを落としてくれるというイメージから、指によるこすり洗いを省略してしまうことがあります。
しかし、再使用するソフトコンタクトレンズでは、レンズの両面を適切にこすり洗いして付着した汚れや微生物を減らすことが重要とされています。
洗浄液や消毒液につけておくだけでは、レンズ表面に付着したすべての汚れを十分に取り除けるとは限りません。
自動洗浄機を利用する場合でも、レンズやケア用品の説明書でこすり洗いが求められているなら省略しないようにしましょう。
洗浄効果を判断しにくい
市販されている自動洗浄機には、超音波式や振動式などさまざまな方式があり、すべての製品で同じ洗浄性能が確認されているわけではありません。
コンタクトレンズメーカーが特定の洗浄機との組み合わせについて安全性や洗浄効果を確認していなければ、問題なく使用できると断定することはできません。
見た目には透明できれいになったように感じても、微生物やタンパク質、脂質などがどの程度除去されたかを家庭で確認するのは困難です。
| 確認項目 | 注意する理由 |
|---|---|
| 洗浄方式 | 製品ごとに仕組みが異なる |
| 対応レンズ | すべてのレンズに使えるとは限らない |
| 使用液 | 指定外の液は避ける |
| 消毒能力 | 洗浄とは別に確認が必要 |
| メーカー確認 | レンズとの適合性を確認する |
レンズを傷める可能性がある
コンタクトレンズは薄く柔らかいものが多いため、想定されていない強さの振動や洗浄方法が加われば、レンズへの影響を完全には否定できません。
目で確認できる大きな破れだけでなく、変形や細かな傷などが生じると装用感が変化する可能性があります。
洗浄後にレンズの縁が欠けている、形が変わっている、表面に傷のようなものが見える場合は装用しないようにしましょう。
使用しているレンズメーカーが超音波洗浄機などを推奨していない場合は、その指示を優先することが安全です。
ケースの衛生管理を忘れやすい
レンズだけを自動洗浄していても、洗浄機の容器やレンズケースが汚れていれば、保管中に再び微生物が付着する可能性があります。
レンズケースは毎回適切に洗浄して十分に乾燥させ、定期的に交換することが重要です。
自動洗浄機についても、使用後の液を放置したり、内部を湿った状態のまま長期間使用したりするのは避けましょう。
- 使用後の液を使い回さない
- 容器を清潔に保つ
- 使用後は適切に乾燥させる
- レンズケースも定期交換する
- 汚れた手でレンズに触れない
水道水を使うリスクがある
自動洗浄機の容器に水道水を入れてコンタクトレンズを洗えばよいと考えるのは、特にソフトコンタクトレンズでは避ける必要があります。
水道水にはコンタクトレンズの消毒に必要な機能はなく、環境中に存在する微生物がレンズに付着する原因にもなります。
なかでもアカントアメーバによる角膜感染症は重症化することがあるため、ソフトコンタクトレンズを水道水で洗ったり保存したりしないことが大切です。
洗浄機を使用するときも、使用する液についてレンズとケア用品の説明書に従いましょう。
海外製品では説明不足の場合がある
インターネット通販では多数の自動洗浄機が販売されていますが、商品によっては日本語の説明が十分でなかったり、対応レンズや使用可能な洗浄液が分かりにくかったりします。
単に「コンタクトレンズ対応」と書かれているだけでは、自分が使用しているソフトレンズやハードレンズ、カラーレンズに適合するとは限りません。
洗浄時間や使用液、使用できないレンズなどの条件が確認できない製品を安易に使うのは避けたほうがよいでしょう。
コンタクトレンズ側の添付文書やメーカーの案内と洗浄機側の説明が食い違う場合は、レンズメーカーや眼科医の指示を優先してください。
自動洗浄機を安全に使うには?
自動洗浄機を絶対に使用してはいけないと一律に考える必要はありませんが、正規のコンタクトレンズケアを置き換えるものとして扱わないことが重要です。
自動洗浄機を補助的に利用するとしても、レンズメーカーやケア用品メーカーが示している方法を守ることが基本になります。
購入する前に、自分が使用しているレンズで利用できるのかを確認しておきましょう。
指定されたケアを優先する
もっとも重要なのは、自動洗浄機の商品説明よりも、使用しているコンタクトレンズとケア用品の添付文書や使用説明書を優先することです。
再使用するソフトレンズでこすり洗いが指定されているのであれば、自動洗浄機を使っていることを理由に省略しないようにします。
消毒時間や保存方法についても、自己判断で短縮せず指定された方法を守りましょう。
- レンズの添付文書を確認する
- ケア用品の説明書を守る
- 必要なこすり洗いを行う
- 指定された消毒時間を守る
- 不明点は眼科やメーカーへ確認する
対応レンズを確認する
自動洗浄機を使う前には、ソフトレンズ、ハードレンズ、シリコーンハイドロゲルレンズ、カラーコンタクトレンズなど、自分のレンズが使用対象になっているか確認しましょう。
同じソフトコンタクトレンズでも素材や構造は異なるため、ほかのレンズで問題がなかったからといって自分のレンズでも安全とは限りません。
特にメーカー側が超音波洗浄機などの使用を推奨していない場合は、その案内に従うのが無難です。
| 確認するもの | 見るポイント |
|---|---|
| コンタクトレンズ | 使用可能なケア方法 |
| 自動洗浄機 | 対応レンズの種類 |
| 洗浄液 | 対応するレンズ素材 |
| 消毒剤 | 必要な処理時間 |
| 眼科の指示 | 個人に合うケア方法 |
使用後のレンズを確認する
自動洗浄機から取り出したレンズは、そのまま目に入れるのではなく、明るい場所で異常がないか確認する習慣をつけましょう。
破れや欠け、変形、通常とは違う曇りなどが見られた場合は使用を控えることが大切です。
装用した直後に強い刺激感や異物感が出た場合も、我慢して使い続けないようにしてください。
新しい洗浄方法を始めた後から違和感が続くのであれば、その洗浄方法を中止して眼科で相談するのが安心です。
超音波式の自動洗浄機はどう考える?
コンタクトの自動洗浄機としてよく見かけるのが、超音波や高周波振動などを利用してレンズの汚れを落とすとする製品です。
眼鏡やアクセサリーの洗浄にも超音波が利用されるため効果が高そうに見えますが、コンタクトレンズは直接眼に装用する医療機器である点を忘れてはいけません。
超音波洗浄によって汚れが落ちることと、安全なコンタクトレンズケアが完了することは分けて考えましょう。
洗浄と消毒は別物
超音波によってレンズ表面の付着物が取り除かれたとしても、それだけを理由に消毒も十分だとは判断できません。
ソフトコンタクトレンズでは細菌などの微生物が増殖する可能性があるため、目から外した後には適切な消毒が必要です。
一般的なコンタクトレンズケアでは、汚れを除去する洗浄と微生物への対策となる消毒を分けて考える必要があります。
| 工程 | 主な目的 |
|---|---|
| 洗浄 | 付着した汚れを落とす |
| すすぎ | 汚れや薬剤を流す |
| 消毒 | 微生物への対策 |
| 保存 | 次の装用まで衛生的に保つ |
メーカーが推奨するか確認する
超音波洗浄機を使用する際に重要なのが、使用しているコンタクトレンズメーカーがその方法を認めているかどうかです。
たとえばメニコンでは、市販されている超音波洗浄器について自社レンズで洗浄効果などを確認していないためおすすめできないという趣旨の案内をしています。
自動洗浄機の販売ページに利用可能と書かれていても、レンズメーカー側で安全性や洗浄効果を確認しているとは限りません。
メーカーによって考え方が異なる可能性があるため、自分が使用している製品について個別に確認しましょう。
便利さだけで選ばない
自動洗浄機の魅力は、ケースにレンズを入れてスイッチを押すだけという手軽さにあります。
しかし、コンタクトレンズケアでは手間が少ないことよりも、必要な洗浄や消毒を確実に行えることのほうが重要です。
購入を検討するときには、振動回数や充電方式などのスペックだけでなく、安全に利用するための情報が十分に示されているかも確認しましょう。
- 対応レンズが明記されている
- 使用できる液が分かる
- 禁止事項が明記されている
- 使用時間が明確になっている
- 問い合わせ先が確認できる
レンズの種類によって自動洗浄の注意点は変わる
コンタクトレンズには1日使い捨てタイプ、2週間交換タイプ、1か月交換タイプ、ハードコンタクトレンズなどがあり、必要なケア方法は同じではありません。
自動洗浄機が販売されているからといって、すべてのコンタクトレンズを同じ方法で洗えるわけではありません。
まずは自分のレンズがどのタイプなのかを確認し、そのレンズに必要なケアを理解しておきましょう。
1日使い捨てレンズ
1日使い捨てのワンデーコンタクトレンズは、一度目から外したものを洗浄して再使用することを前提としていません。
そのため、ワンデーレンズを自動洗浄機できれいにして翌日も使うという方法は避ける必要があります。
短時間しか使用しなかった場合でも、一度外したワンデーレンズは再装用せず、新しいレンズに交換するのが基本です。
- 洗浄して再利用しない
- 外したレンズは廃棄する
- 翌日は新品を使用する
- 交換期限を延長しない
2週間交換レンズ
2週間交換タイプなどの再使用可能なソフトコンタクトレンズでは、毎日適切なレンズケアを行う必要があります。
自動洗浄機を使っていても、指定されているこすり洗いやすすぎ、消毒、保存を省略しないことが重要です。
また、2週間という交換期間は実際に装用した日数ではなく、一般的には開封日から数えるため、使わなかった日があっても交換期限を延ばさないようにしましょう。
| 項目 | 基本的な考え方 |
|---|---|
| 洗浄 | 指定方法で毎日行う |
| 消毒 | 外すたびに適切に行う |
| 保存 | 指定された液を使う |
| 交換 | 開封後の期限を守る |
| 自動洗浄 | 正規ケアの代替にしない |
ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズはソフトコンタクトレンズとは素材やケア方法が異なり、使用できる洗浄保存液やすすぎ方にも違いがあります。
ハードレンズでもこすり洗いは重要であり、自動洗浄機を利用するだけで必要なケアがすべて完了すると考えるのは避けましょう。
使用しているレンズによって推奨されるケア用品が異なるため、レンズメーカーの案内を確認してください。
長期間使用するタイプだからこそ、表面の傷や変形、汚れなどにも注意し、定期的にレンズの状態を確認することが大切です。
安全なコンタクトケアで意識したい基本
自動洗浄機を使うかどうかにかかわらず、コンタクトレンズによるトラブルを防ぐには毎日の基本的なケアが重要です。
高性能な洗浄機や高価なケア用品を使用していても、手洗いや交換期限、ケースの管理が不十分では衛生状態を保ちにくくなります。
特別な方法を探す前に、まず基本的な取り扱いができているかを見直してみましょう。
こすり洗いを丁寧に行う
再使用可能なソフトコンタクトレンズでは、レンズの両面を正しい方法でこすり洗いすることが重要です。
こすり洗いによってレンズ表面に付着した汚れや微生物をできるだけ取り除くことで、その後に使用する消毒剤の効果を発揮しやすくなります。
アカントアメーバなど一部の微生物については、消毒液につけるだけでは十分な対策にならないことがあります。
- 最初に石けんで手を洗う
- 清潔な手のひらにレンズを置く
- 指定された液を使用する
- レンズの両面を洗う
- 爪を立てないようにする
レンズケースも管理する
コンタクトレンズそのものを丁寧に洗っていても、保存するケースが汚れていると衛生状態を保つことができません。
使用後のレンズケースは適切な方法で洗い、湿ったまま閉じるのではなく十分に自然乾燥させましょう。
ケースを長期間使い続けるのではなく、使用しているケア用品の指示などに従って定期的に交換することも大切です。
| 習慣 | 避けたい使い方 |
|---|---|
| 毎回洗浄する | 液を捨てるだけ |
| 十分に乾燥させる | 濡れたまま閉じる |
| 新しい液を使う | 残った液を継ぎ足す |
| 定期交換する | 同じケースを長期間使用する |
水との接触を避ける
ソフトコンタクトレンズは、水道水やシャワーなどの水とできるだけ接触させないようにすることが重要です。
水中にはアカントアメーバをはじめとした微生物が存在する可能性があり、レンズを介して眼感染症につながることがあります。
自動洗浄機を利用するときも、説明書に根拠なく水道水を直接入れてレンズを洗うといった自己流の使い方は避けてください。
入浴や水泳の際にも原則としてレンズを外し、レンズケアには使用している製品に適した専用液を使いましょう。
自動洗浄後に違和感があったらどうする?
自動洗浄したコンタクトレンズを装用した後に痛みや充血、異物感などが現れた場合は、単なる一時的な違和感だと決めつけないことが大切です。
コンタクトレンズによる眼障害では、症状が軽いうちには自分で異常の程度を判断しにくいこともあります。
特に症状が続く場合はレンズの使用を中止し、眼科で状態を確認してもらいましょう。
すぐにレンズを外す
装用直後から強くしみる、痛い、ゴロゴロすると感じる場合は、無理に装用を続けずレンズを外しましょう。
自動洗浄によるものとは限らず、レンズの破損や異物の付着、消毒液の扱い方など複数の原因が考えられます。
一度外して症状が治まったとしても、明らかな破損や変形のあるレンズを再び装用するのは避けてください。
- 強い痛み
- 充血
- 異物感
- 目やに
- かすみ
- まぶしさ
中和不足にも注意する
過酸化水素タイプの消毒剤を使用している場合は、自動洗浄機とは別に中和手順にも注意が必要です。
過酸化水素製剤は高い消毒効果が期待できる一方、中和が完了していない状態でレンズを目に入れると強い刺激を生じることがあります。
自動洗浄機を併用することで手順が複雑になり、本来必要な中和時間を短縮してしまわないよう注意しましょう。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 強くしみる | すぐにレンズを外す |
| レンズが破損 | 再使用しない |
| 中和不足の疑い | 装用を中止する |
| 症状が続く | 眼科を受診する |
| 見え方がおかしい | 早めに相談する |
症状が続けば眼科を受診する
レンズを外しても痛みや充血、かすみ、異物感などが改善しない場合は、眼科を受診してください。
コンタクトレンズ使用中には、自覚症状がそれほど強くなくても角膜に異常が起きている可能性があります。
自動洗浄機を使用したことがある場合は、診察時に使用しているレンズの種類、ケア用品、自動洗浄機の使用方法などを伝えると原因を確認する手掛かりになります。
症状がなくても眼科医から指示された定期検査を受け、レンズの状態やフィッティング、眼の状態を定期的に確認してもらうことが大切です。
自動洗浄だけに頼らず正しいレンズケアを続けよう
コンタクトの自動洗浄が危険といわれる背景には、自動洗浄機そのものだけでなく、本来必要なこすり洗いや消毒を省略してしまう問題があります。
特に再使用可能なソフトコンタクトレンズでは、レンズ表面の汚れや微生物を減らすこすり洗いと、指定されたケア用品による消毒を適切に行うことが重要です。
超音波式などの自動洗浄機を使いたい場合も、洗浄機の商品説明だけで判断せず、使用しているコンタクトレンズメーカーやケア用品メーカーの指示を確認してください。
また、洗浄機を使っているからと安心して、レンズケースの洗浄や乾燥、交換期限、手洗いなどの基本的な衛生管理を省略してはいけません。
ワンデーレンズは洗って再利用せず、再使用可能なレンズでは指定されたケア方法と交換期限を守るという基本を徹底しましょう。
自動洗浄後に痛みや充血、かすみなどの異常を感じた場合は無理に装用を続けず、症状が改善しなければ眼科を受診してください。
自動洗浄機は必要なレンズケアをすべて任せる道具ではなく、使用が認められている場合に補助的な方法として考えると、安全性を重視しながら付き合いやすくなります。
付け置きで簡単に清潔に保てると評判
