コンタクトレンズを使っている人の中には、近視が進んで「このまま度数が強くなったら使えるレンズがなくなるのでは」と気になっている人もいるでしょう。
コンタクトレンズの度数に最大値はありますが、すべての製品に共通する一律の上限が決められているわけではなく、1dayや2week、ハードコンタクトレンズなど種類によって製作できる範囲が大きく異なります。
一般的な使い捨てレンズでは近視用が-12.00D前後までの商品が多い一方、強度近視向けには-16.00Dや-20.00D、さらに-24.00Dまで対応する製品も販売されています。
ただし、度数が製作範囲に入っているだけで装用できるとは限らず、角膜の形状や乱視、目の健康状態などを確認したうえで適切なレンズを選ぶ必要があります。
ここでは、コンタクトレンズの最大度数を中心に、製品ごとの違い、強度近視の場合の選択肢、度数の見方、眼鏡との違いまで詳しく紹介します。
高含水でうるおい持続の使い捨てレンズ
コンタクトレンズの最大度数はどこまである?
コンタクトレンズの最大度数を知りたい場合、最初に理解しておきたいのは「コンタクトレンズ全体で共通する最大値は存在しない」という点です。
同じ近視用でも製品によって-10.00D程度までのものもあれば、-20.00Dを超える強度近視に対応した製品もあります。
さらに、ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズでは製作方法や度数ラインアップが異なるため、最大値だけを比較して判断することはできません。
2026年時点で国内メーカーが公表している製品仕様を見ると、一般的な使い捨てレンズよりかなり強い度数まで用意された製品も確認できます。
一般的な上限
近視用の使い捨てソフトコンタクトレンズでは、-0.25D程度から始まり、-10.00D〜-12.00D前後を最大度数としている製品が比較的多く見られます。
例えばワンデーアキュビューオアシスでは、近視用の球面度数が-0.50Dから-12.00Dまで用意されており、強い近視にも対応しています。
ただし、-12.00Dはコンタクトレンズそのものの限界ではなく、あくまでその製品で選択できる度数の上限です。
別の製品を選ぶことで、さらに強い度数まで対応できるケースがあるため、現在使用している商品の最大度数に達したからといって直ちにコンタクトレンズを使用できなくなるわけではありません。
| 度数の目安 | 位置付け |
|---|---|
| -3.00D未満 | 比較的弱い近視 |
| -3.00D〜-6.00D未満 | 中等度近視 |
| -6.00D以上 | 強度近視 |
| -10.00D以上 | 非常に強い近視領域 |
1dayの最大値
1日使い捨てタイプでも、強度近視向けに一般的な製品より広い度数ラインアップを持つコンタクトレンズがあります。
シードが2026年2月時点で公表しているシード1dayPureうるおいプラスの度数範囲は、遠視側が+8.00D、近視側が-16.00Dまでとなっています。
そのため、一般的な-12.00D前後の1dayコンタクトでは度数が足りない人でも、製品を変えることで1dayタイプを継続できる可能性があります。
一方で、すべての1day製品に-16.00Dまで用意されているわけではなく、素材やベースカーブ、装用感なども商品によって異なります。
- 一般的な製品は-10.00D〜-12.00D前後が多い
- 強度近視向けには-16.00D級もある
- 遠視側は近視側より範囲が狭い傾向
- 商品ごとに製作範囲が異なる
2weekの最大値
2週間交換タイプは1dayよりも広い度数範囲を持つ製品があり、かなり強い近視でも選択肢が残る場合があります。
シード2weekPureうるおいプラスは、2026年2月時点のメーカー公表情報では近視側が-24.00D、遠視側が+10.00Dまで用意されています。
また、クーパービジョンのバイオフィニティXRでは、通常ラインより強い近視向けとして-12.50Dから-20.00Dまでの度数が設定されています。
そのため、1dayで対応できる製品が見つからなくても、2weekまで候補を広げることで装用できるコンタクトレンズが見つかる可能性があります。
ただし、交換期間の長いレンズは毎日の洗浄や消毒など適切なレンズケアが必要になるため、度数だけでなく生活スタイルとの相性も確認する必要があります。
ハードの最大値
ハードコンタクトレンズには、一般的な使い捨てソフトコンタクトレンズよりさらに広い度数範囲を製作できる製品があります。
例えばメニコンティニューでは、ベースカーブによって製作範囲が異なるものの、条件によっては+25.00Dから-25.00Dまでの度数が設定されています。
つまり、使い捨てソフトコンタクトでは対応できないほど強い近視や遠視であっても、ハードコンタクトレンズが選択肢になることがあります。
一方、ハードコンタクトレンズは角膜上での動きやベースカーブのフィッティングが重要になるため、最大度数だけを見て自由に商品を選ぶものではありません。
強い屈折異常がある場合は、眼科で角膜形状や矯正視力などを検査したうえで適した規格を選んでもらうことが重要です。
遠視の最大値
遠視用コンタクトレンズはプラスの記号で表され、+の後に続く数字が大きくなるほど遠視を矯正する力が強くなります。
一般的なソフトコンタクトでは+5.00D〜+8.00D程度までの商品が多いものの、強度遠視まで対応する製品も存在します。
クーパービジョンのバイオフィニティXRでは+8.50Dから+15.00Dまでの強度遠視用度数が用意されており、通常の商品より広い範囲をカバーしています。
ハードコンタクトではさらに大きなプラス度数を製作できる製品もあるため、遠視が強いからという理由だけでコンタクトレンズを諦める必要はありません。
ただし強い遠視では眼鏡とコンタクトレンズで必要な度数の差が大きくなる場合があるため、眼鏡の数値をそのまま利用することは避けましょう。
乱視の最大値
乱視用コンタクトレンズでは、近視や遠視を補正する球面度数だけでなく、CYLと呼ばれる乱視度数とAXISと呼ばれる乱視軸も組み合わせて処方します。
そのため、球面レンズでは対応できる度数であっても、必要なCYLやAXISの組み合わせが製品に存在せず、市販の乱視用コンタクトでは対応できない場合があります。
例えばバイオフィニティトーリックでは球面度数が最大で近視側-10.00Dまで用意されていますが、選べる球面度数はCYLやAXISによって異なります。
乱視の強い人は「近視の度数だけなら範囲内だから使える」と判断せず、球面度数、乱視度数、乱視軸をまとめて確認する必要があります。
- SPH・PWR:近視や遠視の度数
- CYL:乱視度数
- AXIS:乱視の方向
- 組み合わせごとに製作範囲が変わる
最大値が合うとは限らない
必要な度数が商品の製作範囲内に入っていても、そのコンタクトレンズが実際に自分の目へ適しているとは限りません。
ソフトコンタクトレンズには度数以外にもBCと呼ばれるベースカーブやDIAと呼ばれる直径があり、素材や含水率なども製品ごとに異なります。
特に強度近視では「一番強い度数を選べばよく見える」という考え方は適切ではなく、必要以上に強いレンズを装用すると過矯正になる可能性があります。
矯正視力が十分に出る範囲で必要な度数を決め、装用状態や角膜の状態まで含めて判断することが重要です。
最大度数はあくまで製品選択の参考情報であり、実際に選ぶべき度数そのものではありません。
度数の数字はどう読めばいい?
コンタクトレンズの箱を見ると、PWRやSPH、BC、DIAなど複数の数字が記載されているため、どれが度数なのか分かりにくいことがあります。
最大度数を正しく理解するためには、まず近視と遠視の数字の読み方を押さえておきましょう。
特に「-10.00と-5.00ではどちらが強いのか」「視力0.1と-10.00Dは同じ意味なのか」といった点は混同されやすいポイントです。
PWRの意味
PWRはPowerの略で、コンタクトレンズが持つ屈折力、つまり一般的に「度数」と呼ばれている数値を表します。
メーカーによってPWR、POWER、P、SPH、Dなど異なる表記が使われることがありますが、球面レンズでは近視や遠視を補正する度数を示します。
単位にはDというジオプターが使われ、±0.00Dを基準として数字の絶対値が大きくなるほど矯正力が強くなります。
近視用ではマイナス、遠視用ではプラスで表示されるため、単純に数字だけを比較するのではなく符号も確認することが大切です。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| PWR | 球面度数 |
| SPH | 球面度数 |
| BC | ベースカーブ |
| DIA | レンズ直径 |
| CYL | 乱視度数 |
| AXIS | 乱視軸 |
マイナスの読み方
近視用コンタクトレンズは-1.00Dや-5.00D、-10.00Dのようにマイナスで表示され、0から離れるほど近視を矯正する力が強くなります。
例えば-10.00Dは-5.00Dより数字そのものは小さく見えますが、絶対値では10のほうが大きいため、-10.00Dのほうが強い度数です。
強度近視の目安としては-6.00D以上の近視が用いられることがあり、-10.00Dや-15.00Dになるとかなり強い近視に分類されます。
ただし、度数が強いほど裸眼視力が必ず一定の割合で低下するわけではなく、同じ度数でも裸眼視力には個人差があります。
- -1.00Dより-3.00Dのほうが強い
- -3.00Dより-6.00Dのほうが強い
- -6.00D以上は強度近視の目安
- 視力と度数は別の数値
プラスの読み方
遠視を矯正するコンタクトレンズには+1.00Dや+5.00Dのようなプラス度数が使われ、数字が大きいほど強い遠視を補正するレンズになります。
近視用とは符号が逆ですが、±0.00Dから離れるほど矯正力が強くなるという基本的な考え方は共通しています。
遠視用では近視用より販売されている度数範囲が限られる製品もありますが、+10.00Dや+15.00Dまで対応する強度遠視向け製品もあります。
老眼用の遠近両用コンタクトに記載されているADDは近くを見るための加入度数であり、遠視を示す球面度数とは別の項目です。
箱に複数のプラス数値が書かれている場合は、SPHやPWRなのかADDなのかを確認して区別しましょう。
レンズの種類で上限はどれくらい変わる?
同じコンタクトレンズでも、1day、2week、ハードなど種類を変えるだけで選べる最大度数が大きく変化します。
特に-12.00Dを超える強度近視では、普段利用している商品だけを見ていると「対応するコンタクトがない」と思ってしまうことがあります。
度数が強い場合は、交換方式やレンズ素材まで候補を広げて考えることが重要です。
1day
1dayコンタクトは毎日新品のレンズへ交換できるためケアが不要で、衛生管理をしやすいことから広く利用されています。
一方、商品によって度数範囲に差があり、一般的な近視用ラインアップでは-10.00Dから-12.00D程度までとなっている場合があります。
強度近視向けの製品ではさらに広い度数が用意されており、シード1dayPureうるおいプラスでは近視側-16.00Dまで対応しています。
そのため、使用中の商品で度数が足りなくなった場合でも、別ブランドの1dayへ変更するだけで対応できる可能性があります。
| タイプ | 近視側の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 標準的な1day | -10.00D〜-12.00D前後 | 商品数が多い |
| 強度近視対応1day | -16.00D級 | 選択肢は限定的 |
| 標準的な2week | -12.00D前後 | ケアが必要 |
| 広範囲2week | -20.00D超も存在 | 強度近視向け |
2week
2weekコンタクトには非常に広い度数ラインアップを持つ製品があり、強度近視では1dayより候補が増える場合があります。
バイオフィニティXRでは-20.00Dまで、シード2weekPureうるおいプラスでは-24.00Dまでの近視度数がメーカーから公表されています。
-16.00Dを超えるような強度近視で1dayの選択肢が少なくなった人でも、2weekまで対象を広げればコンタクトレンズを使える可能性があります。
ただし2weekは毎日の洗浄や消毒、保存が必要であり、交換期限を守らず使用し続けることは眼障害のリスクを高めるため避けなければなりません。
- 強度近視向け商品がある
- -20.00Dを超える商品も存在する
- 毎日の洗浄と消毒が必要
- 2週間の交換期限を守る
ハード
ハードコンタクトレンズは使い捨てソフトコンタクトとは設計やフィッティングの考え方が異なり、非常に強い度数まで製作できる製品があります。
メニコンティニューではベースカーブの範囲によって異なるものの、最大で+25.00Dから-25.00Dまでという広い製作範囲が設定されています。
また、ハードコンタクトは涙液レンズの効果を利用するため、角膜乱視が強い人などでソフトコンタクトとは異なる矯正方法を選べるケースがあります。
一方で装用感やフィッティングには個人差があり、ソフトより最大度数が大きいという理由だけでハードへ変更するのは適切ではありません。
強度近視や強い乱視でソフトコンタクトの選択肢が少ない場合に、眼科で相談する候補の一つとして考えるとよいでしょう。
最大度数に近づいたらどうすればいい?
現在使っているコンタクトレンズの最大度数に近づくと、さらに近視が進んだときに装用できなくなるのではないかと心配になるかもしれません。
しかし、一つの商品の度数上限に達したことと、すべてのコンタクトレンズが使えなくなることは同じ意味ではありません。
まず現在の目に本当に度数変更が必要なのか確認し、そのうえで別商品や別タイプのレンズを検討することが基本です。
眼科で度数を測る
見えにくくなったと感じても、それだけで近視が進行したとは限らないため、自己判断で一段階強いコンタクトレンズへ変更することは避けましょう。
レンズの汚れや乾燥、乱視の変化、目の疲労などによっても見え方が低下することがあり、必要以上に強い度数を使用すると過矯正になる可能性があります。
眼科では裸眼視力や矯正視力、屈折状態だけでなく、角膜や結膜の状態なども確認したうえで適切なレンズを判断します。
特に強度近視では眼底の状態を含めた定期的な検査が重要になるため、単にコンタクトレンズを購入するためだけではなく目の健康管理という意味でも受診する価値があります。
| 確認項目 | 目的 |
|---|---|
| 屈折検査 | 必要な矯正度数を確認 |
| 矯正視力 | レンズ使用時の見え方を確認 |
| 角膜状態 | 傷や異常を確認 |
| フィッティング | レンズの動きを確認 |
| 眼底 | 強度近視に伴う変化を確認 |
別製品を探す
現在使用している商品が最大度数になった場合は、より広い製作範囲を持つ別製品へ変更できないか確認します。
例えば-12.00Dまでしか用意されていない商品を使用している人が-12.50D以上を必要とするようになっても、-16.00Dや-20.00Dまで製作できる商品があります。
さらに1dayから2weekまで範囲を広げると、-20.00Dを超える近視に対応できる製品も選択肢に入ります。
ただし同じ度数であってもメーカーや製品が変われば素材、BC、DIA、厚み、レンズデザインなどが変わるため、単純な買い替えとして考えないことが重要です。
- 同じ1dayの別製品を探す
- 2weekまで候補を広げる
- ハードコンタクトを相談する
- 乱視矯正方法を見直す
過矯正を避ける
遠くをよりくっきり見たいからといって必要以上に強いコンタクトレンズを使用すると、過矯正によって目の負担が増えることがあります。
特に近くを見る時間が長い人では、強すぎる近視矯正によってピント調節に余計な負担がかかり、眼精疲労や頭痛などにつながる場合があります。
一方で度数を弱くしすぎれば必要な視力が得られず、自動車の運転や仕事などに影響する可能性があります。
適切な度数は「最大限遠くが見える数字」ではなく、その人の生活環境や目の状態を踏まえて必要な見え方を得られる範囲で決めるものです。
コンタクトレンズの最大度数を知ることより、自分に必要な度数を正しく知ることのほうが実際の装用では重要になります。
眼鏡の度数をそのまま使っても大丈夫?
強度近視の人ほど注意したいのが、眼鏡とコンタクトレンズの度数をそのまま同じ数字にしてしまうことです。
コンタクトレンズは角膜上に直接装用しますが、眼鏡は目から一定の距離を空けて装用するため、強い度数になるほど必要なレンズ度数に差が生まれます。
現在の眼鏡が-10.00Dだからといって、コンタクトレンズも必ず-10.00Dになるわけではありません。
頂点間距離
眼鏡とコンタクトレンズで必要な度数が変わる理由は、レンズから角膜までの距離である頂点間距離が異なるためです。
一般的な眼鏡ではレンズと目の間に約12mmの距離がありますが、コンタクトレンズは角膜上へ直接装用するため、この距離がほぼありません。
弱い度数では差が小さい場合もありますが、強度近視や強度遠視になるほど頂点間距離による影響が大きくなります。
そのため、強度近視の眼鏡処方をそのままコンタクトへ置き換えると、必要以上に強いレンズになる可能性があります。
| 項目 | 眼鏡 | コンタクト |
|---|---|---|
| レンズ位置 | 目から離れる | 角膜上 |
| 頂点間距離 | 約12mmが目安 | ほぼ0mm |
| 強度近視 | 度数差が出やすい | 換算が必要 |
| 処方 | 眼鏡用 | コンタクト用 |
近視では弱くなる場合がある
眼鏡の近視度数をコンタクトレンズへ換算すると、強度近視ではコンタクト側のマイナス度数が眼鏡より弱くなる場合があります。
例えば眼鏡で非常に強いマイナス度数を使用していても、その数字だけを見て「コンタクトの最大度数を超えている」と判断することはできません。
コンタクトレンズでは角膜上でレンズが働くため、眼鏡より小さな絶対値の度数で同程度の矯正効果が得られる場合があります。
その結果、眼鏡の度数では市販コンタクトの範囲を超えているように見えても、実際に必要なコンタクト度数では製作範囲に収まる可能性があります。
- 眼鏡とコンタクトは別処方
- 強度近視ほど差が大きくなりやすい
- 眼鏡度数だけで上限を判断しない
- 実際の装用検査で決める
視力からは換算できない
裸眼視力が0.1だから-何D、0.01だから-何Dというように、視力だけから正確なコンタクトレンズ度数を求めることはできません。
視力は細かなものを見分ける能力を示す数値である一方、コンタクトレンズの度数は光を曲げる屈折力を示す数値であり、そもそも表しているものが異なります。
同じ裸眼視力0.1の人でも必要な矯正度数が異なることがあり、逆に似た度数でも裸眼視力が異なる場合があります。
そのため「視力が0.01だから最大度数のコンタクトが必要」といった判断はできません。
自分の度数を知りたい場合は、現在使用しているコンタクトレンズの箱や処方内容を確認するか、眼科で検査を受けるのが確実です。
強度近視でもコンタクトレンズを使い続けられる?
近視が強くなっても、利用できるコンタクトレンズが直ちになくなるわけではありません。
現在は強度近視向けのソフトコンタクトや広い製作範囲を持つハードコンタクトがあり、-12.00Dを大きく超える人でも選択肢が残されています。
ただし強度近視ではレンズ選びだけでなく、目そのものの状態を定期的に確認することも重要です。
-10.00Dを超えた場合
-10.00Dを超えると一般的なコンタクトレンズでは選べる商品が徐々に少なくなりますが、この時点でコンタクトレンズが使えなくなるわけではありません。
-12.00Dまでは多数の製品にラインアップがあり、それを超えても-16.00D、-20.00D、-24.00Dまで対応する使い捨てソフトコンタクトが存在します。
さらにハードコンタクトでは条件によって-25.00Dまで製作できる製品もあるため、かなり強い近視でも矯正方法を検討できます。
度数が強くなるほど商品の選択肢は減りますが、度数だけを理由としてコンタクトレンズそのものを諦める必要があるケースばかりではありません。
| 近視度数 | 選択肢の目安 |
|---|---|
| -6.00D前後 | 多くの商品で対応 |
| -10.00D前後 | 比較的選択肢あり |
| -12.00D超 | 強度近視向け製品を検討 |
| -16.00D超 | 2weekなどへ候補を拡大 |
| -20.00D超 | 一部ソフトやハードを検討 |
目の検査も重要になる
強度近視ではコンタクトレンズの度数だけでなく、近視に伴って起こり得る眼底の変化などにも注意する必要があります。
レンズを交換してよく見えるようになれば目の健康状態にも問題がないとは限らないため、定期的な眼科検査を受けることが大切です。
また、以前と同じコンタクトレンズなのに急に見えにくくなった場合は、単純な近視進行以外の原因が隠れていることもあります。
強度近視の人ほど「見えにくくなったら度数を強くする」という対応だけで済ませず、視力や屈折状態に加えて目の状態を確認してもらうと安心です。
- 視力と屈折状態を確認する
- 角膜の状態を確認する
- 眼底も定期的に確認する
- 急な見え方の変化は受診する
最大度数だけで選ばない
強度近視向けコンタクトを探すときは最大度数の数字が目立ちますが、実際には度数以外の条件も同じくらい重要です。
例えば-20.00Dまで製作できる商品でも、自分の角膜形状や乱視、装用状態などに適していなければ別のレンズを選ぶ必要があります。
また、使用目的によっても必要な見え方は異なり、運転をする人とパソコン作業が中心の人では処方の考え方が変わることがあります。
レンズの素材や交換期間、ケアのしやすさ、装用時間なども考慮しながら、無理なく安全に使えるコンタクトレンズを選ぶことが大切です。
最大度数は「その商品がどこまで作れるか」を示した仕様であり、「自分が選ぶべき最適な度数」を示しているわけではありません。
最大度数より自分に合う処方を優先しよう
コンタクトレンズには全製品共通の最大度数があるわけではなく、1day、2week、ハードなどの種類や商品によって製作できる範囲が大きく異なります。
一般的な使い捨てソフトコンタクトでは近視側-10.00D〜-12.00D前後の商品が多い一方、強度近視向けでは1dayで-16.00D、2weekで-20.00Dを超える製品もあります。
さらに、ハードコンタクトレンズには条件によって±25.00D級まで製作できる製品もあるため、現在使っている商品の最大度数に達したからといってコンタクトレンズ自体を諦める必要があるとは限りません。
一方で、乱視の有無やベースカーブ、角膜の状態によって利用できるレンズは変わり、眼鏡とコンタクトレンズでも必要な度数は異なります。
近視が進んで度数が足りなくなったと感じた場合は自己判断で最大度数へ上げるのではなく、眼科で現在の目の状態を確認し、必要に応じて強度近視向け製品や別タイプのコンタクトレンズを検討しましょう。
高含水でうるおい持続の使い捨てレンズ
