コンタクトが夕方になると乾く、目がゴロゴロする、パソコン作業中にレンズが張り付くように感じるという人は、ワンデーレンズの素材や表面設計を見直すことで快適さが変わる可能性があります。
乾きにくいワンデーコンタクトを探す場合は、含水率だけを見るのではなく、シリコーンハイドロゲル素材、表面の保湿技術、酸素透過性、レンズの柔らかさなどを総合的に確認することが大切です。
特に近年は、レンズ内部に水分を保持するタイプや、表面だけ含水率を高くしたタイプなど、乾燥感を抑えるための工夫を取り入れた製品が増えています。
ただし、同じレンズでも装用感には個人差があり、ベースカーブや度数、涙の状態が合っていなければ乾燥感が強くなることもあります。
ここでは、2026年9月時点のメーカー公式情報をもとに、乾きにくさを重視したワンデーコンタクトの候補と、自分に合うレンズを選ぶためのポイントを詳しく紹介します。
うるおいが続く1日使い捨てレンズ
乾きにくいワンデーコンタクトのおすすめ7選
乾燥感が気になる人には、酸素を通しやすいシリコーンハイドロゲル素材や、レンズ表面の水分を維持する独自技術を採用したワンデーが有力候補です。
ここでは、保湿技術、含水率、酸素透過性、レンズ設計などを確認し、乾きにくさを重視して選びやすい7製品を紹介します。
ただし、順位はすべての人に対する装用感の優劣を示すものではなく、自分の目に合うかどうかが最も重要です。
コンタクトレンズは高度管理医療機器のため、購入前には眼科で検査を受け、自分に適した度数やベースカーブを確認してください。
ワンデー アキュビュー オアシス MAX
ワンデー アキュビュー オアシス MAXは、乾燥感が気になる人が最初に比較候補へ入れやすい高機能なワンデーレンズです。
シリコーンハイドロゲル素材を採用し、含水率は38%と低めに設定されています。
メーカーは独自の保湿技術によって涙の安定をサポートする設計としており、パソコンやスマートフォンを長時間見る人にも検討しやすい製品です。
酸素透過率も高く、乾燥感だけではなく角膜への酸素供給を重視したい人にも向いています。
| 名称 | ワンデー アキュビュー オアシス MAX |
|---|---|
| 特徴 | 低含水・高酸素透過・保湿成分配合 |
| 素材 | シリコーンハイドロゲル |
| 含水率 | 38% |
| 向いている人 | 夕方の乾燥やPC作業が気になる人 |
| 価格帯 | 30枚4,000円前後からが目安 |
| 注意点 | 装用感には個人差がある |
トータル ワン
トータル ワンは、レンズ内部と表面で水分量を変える「水のグラデーション構造」が大きな特徴です。
レンズコアの含水率は33%である一方、レンズ表面は80%以上の高い含水状態となるよう設計されています。
さらに、涙に含まれる成分と調和して涙の蒸発を抑えることを狙ったスマーティアーズテクノロジーが採用されています。
乾燥だけでなく、レンズ表面のゴロゴロ感や異物感が気になる人にも試す価値のあるワンデーです。
| 名称 | トータル ワン |
|---|---|
| 特徴 | 水分グラデーション構造 |
| 素材 | シリコーンハイドロゲル |
| 含水率 | コア33%・表面80%以上 |
| 向いている人 | 夕方の乾燥やゴロゴロ感が気になる人 |
| 価格帯 | 30枚3,500〜5,000円前後が目安 |
| 注意点 | 柔らかく外しにくいと感じる場合がある |
アクアロックス ワンデー UV シン
アクアロックス ワンデー UV シンは、長時間装用したときの水分保持を重視したボシュロムのシリコーンハイドロゲルレンズです。
メーカーによると、アドバンスド モイスチャーシール テクノロジーによって、装用16時間後もレンズ水分の96%を維持するとされています。
レンズに取り込まれたうるおい成分が外側へ広がるコンフォートフィール テクノロジーも採用されています。
朝から夜までコンタクトを使用することが多く、夕方以降の乾燥感をできるだけ抑えたい人に注目しやすい製品です。
| 名称 | アクアロックス ワンデー UV シン |
|---|---|
| 特徴 | 長時間の水分保持を重視 |
| 素材 | シリコーンハイドロゲル |
| 含水率 | 55% |
| 向いている人 | 朝から夜まで装用することが多い人 |
| 価格帯 | 30枚3,000〜4,500円前後が目安 |
| 注意点 | 高含水が合わない人もいる |
マイデイ
マイデイは、クーパービジョン独自のアクアフォームテクノロジーを採用したシリコーンハイドロゲルのワンデーです。
親水性を持つシリコーンチェーンによって水分子を引き寄せ、レンズ内部から表面まで水分を保持する構造になっています。
メーカーは装用後にも99%以上の水分を保持したデータを紹介しており、自然なうるおいを維持することを重視しています。
シリコーンハイドロゲルでありながら柔らかさも意識して設計されているため、硬めのレンズが苦手な人にも比較候補になります。
| 名称 | マイデイ |
|---|---|
| 特徴 | レンズ内部から水分を保持 |
| 素材 | シリコーンハイドロゲル |
| 含水率 | 54% |
| 向いている人 | 柔らかさとうるおいを重視する人 |
| 価格帯 | 30枚3,000〜4,500円前後が目安 |
| 注意点 | 眼科でフィッティング確認が必要 |
プレシジョン ワン
プレシジョン ワンは、レンズ中心部とは異なる高含水の表面層を持つシリコーンハイドロゲルレンズです。
レンズ全体の含水率は51%ですが、表面部分は80%以上となるよう設計されています。
表面を柔らかくうるおった状態にすることで、まぶたとレンズが接触するときの快適性を高めることを狙っています。
乾燥だけではなく、長時間使用したときの異物感やレンズ表面の摩擦が気になる人にも検討しやすい製品です。
| 名称 | プレシジョン ワン |
|---|---|
| 特徴 | 表面含水率80%以上 |
| 素材 | シリコーンハイドロゲル |
| 含水率 | 51%・表面80%以上 |
| 向いている人 | 乾燥や摩擦感が気になる人 |
| 価格帯 | 30枚3,000〜4,000円前後が目安 |
| 注意点 | BCは眼科で適合確認が必要 |
1DAYメニコン プレミオ
1DAYメニコン プレミオは、酸素透過性と柔らかなフィット感を両立することを目指したシリコーンハイドロゲルレンズです。
含水率は56%で、近視用と遠視用では酸素透過率Dk/tが91とされています。
レンズ表面の摩擦を抑える設計や、周辺部を薄くしたデザインも採用されており、まぶたとの接触による違和感を減らす工夫があります。
乾燥感と同時に、レンズのゴロゴロ感や装用中の違和感が気になる人にも比較しやすいワンデーです。
| 名称 | 1DAYメニコン プレミオ |
|---|---|
| 特徴 | 柔らかさと低摩擦設計 |
| 素材 | シリコーンハイドロゲル |
| 含水率 | 56% |
| 向いている人 | 乾燥とゴロゴロ感が気になる人 |
| 価格帯 | 30枚3,000〜4,500円前後が目安 |
| 注意点 | 装用感には個人差がある |
クラリティ ワンデー WetLoc Technology
クラリティ ワンデー WetLoc Technologyは、2025年に日本で発売されたクーパービジョンのシリコーンハイドロゲルワンデーです。
WetLoc Technologyによってレンズ全体へ水分を行き渡らせ、うるおいを維持することを重視しています。
シリコーンハイドロゲルによる高い酸素透過性を備えながら、日常的に使いやすい快適性を目指した製品です。
高機能なシリコーンハイドロゲルを試したいものの、価格とのバランスも重視したい人に候補となります。
| 名称 | クラリティ ワンデー WetLoc Technology |
|---|---|
| 特徴 | WetLoc Technologyで水分保持 |
| 素材 | シリコーンハイドロゲル |
| 含水率 | 56% |
| 向いている人 | 酸素透過性と価格のバランスを重視する人 |
| 価格帯 | 30枚2,500〜4,000円前後が目安 |
| 注意点 | 従来品と新仕様を間違えない |
乾きにくいワンデーを選ぶなら何を見る?
ワンデーコンタクトの乾きにくさは、商品名に「モイスト」や「うるおい」と書かれているかだけでは判断できません。
素材、含水率、表面処理、レンズの厚み、ベースカーブなど複数の要素が装用感へ影響します。
特に長時間コンタクトを使う人は、乾燥だけでなく酸素透過性まで確認して選ぶことが重要です。
ここでは、眼科で相談するときにも役立つ代表的な判断材料を整理します。
素材
乾きにくいワンデーを探す際にまず注目したいのが、レンズの素材です。
現在は、従来型のハイドロゲルと、酸素を通しやすいシリコーンハイドロゲルが代表的です。
シリコーンハイドロゲルは素材そのものが酸素を通しやすいため、含水率を必要以上に高くしなくても角膜へ酸素を届けやすい特徴があります。
長時間装用することが多い人は、乾燥感だけでなく目への酸素供給という観点からも比較してみましょう。
- ハイドロゲル:柔らかい製品が多い
- シリコーンハイドロゲル:酸素透過性が高い
- 表面処理型:表面のうるおいを重視
- 内部保水型:素材内部で水分を保持
含水率
含水率とは、ソフトコンタクトレンズに含まれている水分の割合です。
一般的には50%未満を低含水、50%以上を高含水として分類することがあります。
高含水レンズは装用直後に柔らかくなじみやすい一方、水分が蒸発すると涙から水分を取り込もうとするため、涙が少ない人では乾燥感につながる場合があります。
ただし、トータル ワンやプレシジョン ワンのようにレンズ表面だけ高含水にする特殊な設計もあるため、含水率の数字だけで乾きやすさを判断することはできません。
| 含水率 | 主な特徴 | 乾燥時の考え方 |
|---|---|---|
| 50%未満 | 水分量が少なめ | 涙を奪いにくい傾向 |
| 50%以上 | 柔らかくなじみやすい | 涙が少ない人は注意 |
| 表面高含水型 | 表面だけ水分量が多い | 表面の摩擦軽減を狙える |
フィット感
高性能なレンズを選んでも、自分の目にフィットしていなければ乾燥感や異物感が出ることがあります。
ベースカーブが合わないとレンズの動きが大きくなったり、逆に張り付いたようになったりする場合があります。
同じ度数でも製品を変更するとレンズの直径やカーブ、厚み、素材が変わるため、装用感が大きく変化することがあります。
現在のレンズで乾燥しやすい場合は、自己判断で似たスペックの商品へ変更するより、眼科で実際のフィッティングを確認してもらう方が確実です。
ワンデーコンタクトが乾きやすくなる原因
乾きにくいワンデーへ交換しても、生活環境や装用方法によっては乾燥感が残ることがあります。
特にパソコンやスマートフォンを長時間使用する人は、レンズそのものではなく、まばたきの減少が乾燥の大きな原因になっているケースがあります。
また、エアコンや長時間装用、レンズのフィッティング不良などが重なると、乾燥感はさらに強くなります。
レンズ交換だけで解決しない場合は、普段の使用環境も一緒に確認しましょう。
まばたき不足
パソコンやスマートフォンを集中して見ていると、無意識にまばたきの回数が少なくなります。
まばたきには涙を目の表面へ広げ、涙液層を安定させる重要な役割があります。
コンタクト装用中に涙液層が不安定になると、レンズ表面が乾燥しやすくなり、かすみや異物感を感じる場合があります。
デスクワーク中にだけ乾きやすい人は、レンズだけでなく画面の見方や休憩頻度も見直してみましょう。
- 意識して深くまばたきする
- 画面から定期的に目を離す
- 画面を目線より少し下に置く
- 長時間の連続作業を避ける
空調
エアコンの風が直接顔に当たる環境では、涙の蒸発が早くなりやすいため注意が必要です。
夏の冷房だけでなく、冬場の暖房によって室内湿度が下がった場合にもコンタクトの乾燥感が強くなることがあります。
自宅では問題ないのに職場やホテル、飛行機などで急に乾く場合は、空調環境が影響している可能性があります。
| 環境 | 乾燥しやすい理由 | 対策 |
|---|---|---|
| オフィス | 空調・PC作業 | 風向き調整 |
| 飛行機 | 低湿度 | 眼鏡との併用 |
| 冬の室内 | 暖房 | 加湿 |
| 車内 | 送風 | 顔へ直接当てない |
長時間装用
朝から夜までコンタクトを装用すると、どれだけ乾きにくいレンズでも夕方以降に違和感が出ることがあります。
装用可能な時間には個人差があり、高酸素透過レンズだから無制限に装用できるわけではありません。
アキュビュー公式では標準的な装用時間について12〜14時間程度と案内していますが、実際には眼科医の指示に従う必要があります。
帰宅後はコンタクトを早めに外して眼鏡へ替えるなど、目を休ませる時間を作ることも重要です。
ワンデーを乾きにくく使うためのコツ
自分に合うレンズを選んだうえで使い方を見直すと、夕方まで快適に装用しやすくなります。
特別な方法よりも、装用時間を守る、目を休ませる、空調を避けるといった基本的な対策が重要です。
乾燥を感じるたびに無理して装用を続けるのではなく、眼鏡へ切り替える判断も必要です。
日常生活で取り入れやすいポイントを確認してみましょう。
眼鏡を併用する
コンタクトを毎日朝から寝る直前まで使用する必要はありません。
自宅へ戻ったら眼鏡へ替えるだけでも、コンタクトの総装用時間を短縮できます。
特に乾燥しやすい日は、外出時だけワンデーを使い、自宅では眼鏡にする方法も取り入れやすいでしょう。
目に違和感が出たときにすぐ外せるよう、普段から度数の合った眼鏡を用意しておくことが大切です。
- 帰宅後は眼鏡へ変更
- 乾燥が強い日は装用時間を短縮
- 休日は眼鏡中心にする
- 外出時も予備眼鏡を持つ
目薬を選ぶ
コンタクト装用中に目薬を使用する場合は、ソフトコンタクトレンズを装着したまま使える製品かどうかを必ず確認してください。
すべての目薬がコンタクト装用中に使用できるわけではありません。
乾燥が頻繁に起こり、一日に何度も目薬が必要になる場合は、単なるレンズの乾燥ではなくドライアイなどが関係している可能性もあります。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 軽い乾燥 | CL対応目薬を確認 |
| 頻繁に乾く | レンズを外して休む |
| 毎日何度も点眼 | 眼科で相談 |
| 痛みがある | 直ちにレンズを外す |
画面作業を休む
パソコン作業そのものを避けられない場合でも、定期的に遠くを見るだけで目を休ませることができます。
画面に集中するとまばたきが浅くなり、完全にまぶたが閉じない不完全瞬目が増えることもあります。
意識してゆっくり目を閉じる時間を作り、涙をレンズ表面へ広げることがポイントです。
画面を見る時間が長い人ほど、レンズ性能だけに頼らず使用環境まで含めて乾燥対策を行いましょう。
乾きにくいワンデーでも合わない場合はどうする?
高機能なワンデーへ変更しても乾燥が改善しない場合、原因がレンズの保水性能だけではない可能性があります。
度数やベースカーブが合っていない場合や、涙の量や質に問題がある場合には、別の製品へ次々と交換しても解決しないことがあります。
特に痛み、強い充血、目やに、急な視力低下などを伴う場合は、乾燥だけと判断しないことが重要です。
違和感を我慢して装用を続けず、必要に応じて眼科を受診してください。
フィッティングを見直す
コンタクトレンズは度数が同じであれば何でも同じように使えるわけではありません。
ベースカーブ、直径、レンズの厚さ、硬さ、エッジ形状などが異なるため、自分の角膜形状との相性によって装用感が変化します。
レンズが動きすぎる場合も動かなさすぎる場合も、乾燥感や異物感の原因になる可能性があります。
新しいレンズへ変更するときは、眼科で実際に装用した状態を確認してもらうのが安全です。
- ベースカーブ
- レンズ直径
- レンズの動き
- 度数
- 角膜の状態
ドライアイを疑う
裸眼でも目が乾く、朝から目がゴロゴロする、頻繁に目薬を使うという場合は、コンタクトそのものより涙の状態が影響している可能性があります。
ドライアイでは涙の量が不足する場合だけでなく、涙の質が低下して蒸発しやすくなっていることもあります。
その場合は「最も乾きにくいレンズ」を探し続けるより、眼科で目の表面や涙の状態を確認することが重要です。
| 症状 | 考え方 |
|---|---|
| 裸眼でも乾く | 涙の状態を確認 |
| 目薬を頻繁に使う | 眼科相談を検討 |
| 夕方だけ乾く | 装用時間も確認 |
| PC作業時だけ乾く | まばたきを意識 |
異常があれば外す
コンタクト装用中に強い痛み、充血、目やに、視界のかすみなどが出た場合は、乾燥だと思ってそのまま使い続けないでください。
コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、正しく使用しないと角膜障害や感染症につながる場合があります。
レンズを外しても症状が続く場合や、片目だけ強い症状が出る場合は早めに眼科で診察を受けましょう。
新しいワンデーへ変更した直後から違和感が強い場合も、そのレンズが自分の目に合っているか確認してもらうことをおすすめします。
乾きにくさだけで決めず自分の目に合うワンデーを選ぼう
乾きにくいワンデーコンタクトを探すなら、ワンデー アキュビュー オアシス MAX、トータル ワン、アクアロックス ワンデー UV シン、マイデイ、プレシジョン ワンなど、シリコーンハイドロゲルと独自の保湿技術を採用した製品が有力候補になります。
乾燥しやすい人には低含水レンズが合う場合がありますが、現在はレンズ表面だけ高含水にした製品や、素材内部へ水分を保持する製品もあるため、含水率だけで優劣を判断することはできません。
また、乾燥感にはベースカーブ、装用時間、空調、まばたき、パソコン作業、涙の状態なども影響します。
現在のコンタクトが夕方になると乾く場合は、単に別の商品を購入するのではなく、眼科で目の状態とフィッティングを確認したうえで、複数のワンデーを比較すると自分に合うレンズを見つけやすくなります。
痛みや強い充血などの異常がある場合は無理に装用せず、レンズを外して眼科へ相談してください。
うるおいが続く1日使い捨てレンズ
