緑内障でコンタクトしてもいいか判断するポイント7つ|点眼中の使い方まで押さえよう!

緑内障でコンタクトしてもいいか判断するポイント7つ|点眼中の使い方まで押さえよう! 症状

緑内障と診断されたものの、これまで使っていたコンタクトレンズをこのまま装用してよいのか不安になる方は少なくありません。

緑内障だからという理由だけで、すべての人が一律にコンタクトレンズを禁止されるわけではありません。

ただし、緑内障の状態、角膜や結膜の状態、使用している点眼薬、手術歴などによっては装用を控えた方がよい場合があります。

特に緑内障の点眼治療を受けている場合は、コンタクトレンズを装用したまま自己判断で目薬を使用せず、基本的にはレンズを外してから点眼することが重要です。

緑内障とコンタクトレンズを安全に両立させるために知っておきたい判断基準から、点眼方法、検査時の注意、眼鏡へ切り替えるべきサインまで詳しく整理します。

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緑内障でコンタクトしてもいいか判断するポイント7つ

緑内障がある人でも、目の状態が安定しており眼科医から許可されていれば、コンタクトレンズを使用できるケースがあります。

一方で、「緑内障なら使える」「眼圧が低ければ大丈夫」といった一つの条件だけで判断することはできません。

コンタクトレンズを続けられるかどうかは、緑内障そのものだけではなく、治療状況や角膜の健康状態などを含めて総合的に考える必要があります。

緑内障の状態

まず確認したいのが、現在の緑内障が安定しているかどうかです。

緑内障は視神経が障害されて視野が徐々に欠けていく病気であり、治療では眼圧を十分に下げながら進行を抑えることが基本になります。

眼圧や視野、眼底、OCTなどの経過が安定している人と、短期間で変化している人とでは、コンタクトレンズを使用する際の考え方も異なります。

治療を始めたばかりの時期や検査結果に変化がみられた時期は、自己判断で以前と同じ装用を続けるのではなく、まず担当医に確認すると安心です。

角膜の健康状態

コンタクトレンズが直接触れる場所は視神経ではなく角膜なので、緑内障だけでなく角膜の状態も重要な判断材料になります。

乾燥、角膜上皮障害、充血、アレルギー性結膜炎などが起きている状態で長時間装用すると、緑内障とは別の眼障害を起こす可能性があります。

緑内障の点眼治療を長期間続けている人では、薬剤や防腐剤などの影響によって眼表面に刺激感や乾燥感が生じることもあります。

レンズを入れると痛い、以前より乾きやすい、夕方になると強く充血するといった変化がある場合は、緑内障が安定していても装用状態を見直すことが大切です。

点眼薬の有無

緑内障の治療で点眼薬を使用している場合は、コンタクトレンズとの併用方法を必ず確認しておきたいところです。

日本眼科医会も、緑内障などで長期の点眼治療を受けるコンタクトレンズ使用者について、レンズを外した状態で点眼する方法を案内しています。

特にソフトコンタクトレンズは水分を含む素材でできているため、点眼薬の主成分や添加剤、防腐剤などがレンズに影響する可能性を考慮する必要があります。

  • 点眼前にレンズを外す
  • 医師の指示どおりの回数を守る
  • 再装用まで指定された時間を空ける
  • 自己判断で市販目薬を追加しない
  • 薬が変わったら装用方法も確認する

点眼後の待ち時間

緑内障点眼薬を使用したあと、すぐにソフトコンタクトレンズを入れてよいとは限りません。

点眼薬によって個別の指示がありますが、医療用点眼薬ではレンズを外して点眼し、再装用まで5~10分程度の間隔を設けるよう案内される製品があります。

防腐剤を含まない点眼薬であっても、すべての薬剤についてコンタクトレンズを装用したまま使って問題ないと一律に判断できるわけではありません。

使用している緑内障点眼薬の電子添文や薬剤師からの説明を確認し、医師から具体的な指示を受けている場合はその方法を優先しましょう。

コンタクトの種類

ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズでは素材や性質が異なるため、点眼薬との併用に関する考え方も完全には同じではありません。

一般論としてハードコンタクトレンズはソフトレンズより薬剤を吸収しにくいものの、緑内障治療中だから自由にレンズの上から点眼してよいという意味ではありません。

医薬品メーカーの医療従事者向け情報でも、原則としてハードとソフトを問わずレンズを外して点眼し、一定時間経過してから再装用する方法が望ましいとされる例があります。

レンズの種類だけで自己判断するのではなく、使用している薬との組み合わせを眼科で確認するのが確実です。

定期検査の継続

コンタクトレンズを使って日常生活でよく見えているからといって、緑内障が進行していないとは判断できません。

緑内障では中心部の視力が比較的長く保たれることがあり、視力表ではよく見えていても視野や視神経には変化が進んでいる可能性があります。

そのため、コンタクトレンズの度数確認だけで済ませず、緑内障のために指定された検査を継続することが非常に重要です。

確認項目 主な目的
眼圧 治療効果の確認
眼底 視神経の観察
OCT 神経線維層などの評価
視野検査 視野障害の経過確認
角膜 レンズによる障害確認

主治医の許可

最終的にコンタクトレンズを使用してよいかどうかを判断するうえで最も大切なのは、自分の目を継続して診ている眼科医の判断です。

同じ緑内障という診断名でも、病型、眼圧、視野障害の程度、治療薬、過去の手術、角膜状態などは患者ごとに大きく異なります。

特に新しく緑内障と診断された人は、これまで問題なく使えていたコンタクトレンズだから大丈夫だと考えず、「今のレンズを続けてもよいですか」と具体的に確認しておきましょう。

装用可能と判断された場合も、装用時間や点眼タイミングなどの条件を確認しておくと、緑内障治療と視力矯正を両立しやすくなります。

緑内障点眼薬を使う日のコンタクト装用はどうする?

緑内障の治療では、毎日決められたタイミングで点眼を続けることが非常に重要です。

コンタクトレンズを使いたいからといって点眼を飛ばしたり、装用したまま自己流で点眼したりするのは避けましょう。

生活スケジュールに合わせて点眼とコンタクトレンズの装用時間を整理しておけば、両立はしやすくなります。

朝の点眼

朝に使用する緑内障点眼薬が処方されている場合は、コンタクトレンズを装用する前に点眼する方法が分かりやすいでしょう。

起床後に点眼してから洗顔や身支度を行い、医師や薬剤の説明で指定された時間を空けてからコンタクトレンズを装用すれば、レンズを何度も付け外しする手間を減らせます。

複数の点眼薬を使用している場合には、それぞれの薬の間を5分程度空けるよう指示されることが一般的ですが、薬によって異なる場合があります。

コンタクトを入れる時間を基準に点眼を忘れない仕組みを作っておくと、治療を継続しやすくなります。

  • 起床後に点眼
  • 必要な間隔を確保
  • その後にレンズを装用
  • 処方された回数を厳守
  • 点眼忘れを防ぐ習慣化

夜の点眼

1日1回の緑内障点眼薬などで夜に使用するよう指示されている場合は、コンタクトレンズを外してから点眼する流れを作りやすくなります。

帰宅後も長時間レンズを装用したまま過ごすより、必要がなくなった段階で早めに眼鏡へ切り替えることで角膜を休ませることもできます。

入浴前後や就寝直前など自分が忘れにくい時間帯と結び付ける方法もありますが、点眼時刻について医師から指示されている場合はその指示を優先してください。

コンタクトレンズを使った日ほど点眼を忘れるという状態にならないよう、毎日の治療を中心にスケジュールを組むことが大切です。

再装用の目安

点眼後にコンタクトレンズを再び装用する場合は、使用している点眼薬ごとの指示を確認する必要があります。

緑内障治療薬の中には、ソフトコンタクトレンズを外して点眼し、5~10分程度経過してから再装用するよう案内されているものがあります。

時間を空ける目的は単純に薬液が乾くのを待つことだけではなく、薬剤や添加剤がレンズへ影響する可能性を抑えながら、本来の点眼治療を適切に行うことにもあります。

場面 基本的な考え方
装用前 先に点眼する
装用中 原則レンズを外す
点眼直後 すぐ再装用しない
再装用 薬ごとの指示を守る
不明な場合 眼科へ確認する

緑内障でもコンタクトが直接の原因になるとは限らない

コンタクトレンズを使っている人が緑内障と診断されると、「コンタクトを使ったせいで緑内障になったのでは」と考えることがあります。

しかし、一般的なコンタクトレンズの装用そのものが、開放隅角緑内障を直接発症させる原因になるとは通常考えられていません。

一方で、不適切な装用による角膜障害などは別問題なので、緑内障とコンタクトレンズによる眼障害を分けて考える必要があります。

緑内障の仕組み

緑内障は、視神経が障害されることによって視野が徐々に欠けていく病気です。

日本では眼圧が統計上の正常範囲内であっても緑内障性の視神経障害が起こる正常眼圧緑内障も多くみられるため、「眼圧が高くないから緑内障ではない」とは判断できません。

治療では患者ごとに目標となる眼圧を考え、点眼薬やレーザー治療、手術などを使って眼圧を下げ、できるだけ視野障害の進行を抑えることが中心となります。

コンタクトレンズは主に角膜上に装用して屈折を補正するものであり、緑内障治療そのものを行う器具ではありません。

コンタクトによるトラブル

コンタクトレンズを使用する際に注意すべきなのは、緑内障を直接悪化させるという単純な問題より、レンズそのものによる角膜や結膜のトラブルです。

長時間装用、レンズを付けたままの睡眠、不十分な洗浄、交換期限を超えた使用などは、角膜障害や感染症のリスクにつながります。

緑内障の治療中に別の眼疾患まで起こすと、点眼の継続や検査が複雑になるため、通常以上に正しいコンタクトレンズ管理を意識した方がよいでしょう。

  • 装用時間を守る
  • 付けたまま眠らない
  • 交換期限を守る
  • レンズを清潔に扱う
  • 異常時は装用を中止する
  • 定期検診を受ける

視力が良くても油断しない

緑内障で特に注意したいのは、コンタクトレンズを装用すると視力がよく出るため、「目は問題ない」と感じやすいことです。

緑内障で障害される中心は視野と視神経であり、病気がある程度進行していても中心視力が保たれている人はいます。

そのため、コンタクトレンズによる矯正視力が1.0や1.2出ていることと、緑内障が進行していないことは同じ意味ではありません。

確認するもの 分かること
視力検査 細部を見る能力
眼圧検査 眼球内の圧力
視野検査 見える範囲
眼底検査 視神経の状態
OCT 網膜や視神経周辺の構造

緑内障の検査日にコンタクトを使うなら何に注意する?

緑内障の経過観察では、眼圧だけではなく視野検査や眼底検査、OCTなど複数の検査が行われます。

コンタクトレンズを装用したまま実施できる検査もありますが、レンズを外す必要がある検査や、裸眼状態を確認した方がよい場面もあります。

検査当日はレンズケースや眼鏡を用意しておくと、必要なときにスムーズに外せます。

眼圧検査

眼圧検査には複数の方法があり、測定機器や検査方法によってコンタクトレンズを外す必要性が異なります。

特に角膜へ直接触れて測定する検査では、通常はコンタクトレンズを外した状態で行います。

正確な眼圧は緑内障治療の判断材料になるため、「レンズを外すのが面倒だから」と自己判断で装用状態のまま測定してもらおうとせず、検査スタッフの指示に従いましょう。

受診直前まで装用していて問題ないか気になる場合は、予約時に確認しておくと安心です。

  • 眼鏡を持参する
  • レンズケースを用意する
  • 予備レンズを準備する
  • 装用中と受付で伝える
  • 検査スタッフの指示を優先する

視野検査

視野検査は、緑内障による視野障害の程度や進行を確認するために重要な検査です。

検査では一定の場所を見つめながら周囲に現れる光へ反応するため、必要に応じて適切な屈折矯正を行った状態で測定します。

普段コンタクトレンズを使っているから必ず装用したまま検査するというわけではなく、検査方法や度数などに応じて医療機関側が調整します。

視野検査の結果には集中状態なども影響するため、レンズの乾燥や痛みを我慢しながら検査するのではなく、違和感があればスタッフに伝えましょう。

検査前の準備

緑内障の定期受診では、その日にどの検査をするか分からない場合もあるため、コンタクトレンズだけで来院するより眼鏡も持って行くと便利です。

散瞳検査が予定されている場合には、検査後にまぶしく感じたり近くが見づらくなったりすることもあり、帰宅方法を含めた準備が必要になります。

また、現在使用している点眼薬の名称や点眼回数が分かるよう、お薬手帳などを持参すると治療内容を正確に伝えやすくなります。

持ち物 理由
眼鏡 レンズを外した後に使用
レンズケース 一時的な取り外し用
予備レンズ 必要に応じて交換
お薬手帳 点眼薬を確認
診察券 定期受診を円滑化

コンタクトを一時的にやめた方がよいのはどんなとき?

緑内障があるからといって常にコンタクトレンズを禁止する必要があるとは限りませんが、装用を一時的に中止した方がよい状況はあります。

「少しくらいなら大丈夫」と無理に使い続けるより、眼鏡に切り替えて眼科を受診した方が安全なケースもあります。

特に急な症状や手術後など、普段とは違う状況では自己判断を避けましょう。

目に異常があるとき

コンタクトレンズ装用中に痛み、強い充血、目やに、急なかすみ、異物感などが出た場合は、緑内障の有無にかかわらずレンズを外すのが基本です。

日本眼科医会も、コンタクトレンズ使用中に違和感、充血、痛み、視力低下などがある場合には装用を中止し、眼科専門医を受診することを勧めています。

症状の原因は単なる乾燥とは限らず、角膜炎や感染症など治療が必要な病気が隠れていることがあります。

痛みを目薬でごまかしてそのまま装用を続けることは避けましょう。

  • 強い目の痛み
  • 急な充血
  • 急激な視力低下
  • 強い異物感
  • 目やにの増加
  • 光を強くまぶしく感じる
  • レンズを外しても改善しない症状

治療を始めた直後

緑内障と診断されて新しい点眼薬を使い始めた直後は、薬の効果や副作用を確認する大切な時期です。

点眼後に充血、刺激感、乾燥などが生じる薬もあるため、従来使用していたコンタクトレンズを同じ条件で続けられるとは限りません。

薬剤の種類によってはコンタクトレンズを外して点眼する必要があり、再装用までの時間についても確認が必要です。

初回処方時に「コンタクトを毎日使っています」と伝えれば、具体的な点眼スケジュールについて相談しやすくなります。

手術の前後

緑内障手術やレーザー治療などを受ける場合には、治療内容に応じてコンタクトレンズの使用を中止する期間が設定されることがあります。

特に眼科手術後は、傷の状態や感染予防、術後点眼などを考慮しながら装用再開時期を判断する必要があります。

見え方が回復してきたからといって、自分の判断で以前のコンタクトレンズを装用するのは避けましょう。

状況 対応の目安
手術前 医師の指示を確認
手術直後 原則として装用を控える
術後点眼中 自己判断で再開しない
傷が安定後 再開時期を相談
度数変化あり 再処方を検討

緑内障とコンタクトを両立するための選び方は?

眼科医からコンタクトレンズの使用を認められた場合でも、どのレンズでも同じというわけではありません。

度数だけではなく、レンズ素材、酸素透過性、交換頻度、装用時間などを目の状態に合わせて考える必要があります。

緑内障治療を長く続けることを前提に、負担を増やしにくく管理しやすい方法を選びましょう。

ワンデーを検討する

コンタクトレンズの衛生管理をできるだけ簡単にしたい場合は、1日使い捨てタイプが選択肢になります。

毎日新しいレンズへ交換するため、2週間交換型や長期使用型のように洗浄や保存を繰り返す必要がなく、ケア不足によるトラブルを減らしやすい特徴があります。

日本眼科医会も点眼薬とコンタクトレンズの関係を説明する中で、レンズをこまめに新しいものへ交換し、可能であれば1dayタイプを使用する考え方を紹介しています。

ただし、ワンデーだから長時間装用してよいわけではなく、目の状態に合う製品を眼科で選ぶことが前提です。

  • 毎日新品へ交換
  • 洗浄保存が不要
  • 衛生管理が簡単
  • 予備を持ち歩きやすい
  • 装用時間の管理は必要

装用時間を短くする

一日中コンタクトレンズを使う必要がない場合は、自宅では眼鏡へ切り替えるなど、装用時間を短くする方法もあります。

コンタクトレンズは角膜を覆うため、レンズの種類や装用状態によって角膜への酸素供給に影響を与えます。

仕事や外出の時間だけコンタクトレンズを使い、帰宅後は早めに眼鏡へ交換すれば、点眼もしやすくなります。

緑内障では長期間の治療が必要になることが多いため、無理なく続けられる生活パターンを作ることが重要です。

眼鏡を併用する

緑内障でコンタクトレンズを使う人ほど、問題なく使える眼鏡も一本用意しておくと便利です。

目が乾燥した日、充血した日、点眼回数が多い日、眼科受診の日などは、コンタクトを使わず眼鏡で過ごした方が負担を減らせる場合があります。

また、コンタクトレンズを外さなければ点眼できない状況で眼鏡がなければ、見えづらさを理由に点眼を後回しにしてしまう可能性があります。

使い分け 向いている場面
コンタクト 外出や運動
眼鏡 自宅や点眼時
眼鏡 目に違和感がある日
眼鏡 眼科受診日
コンタクト 医師が装用可能と判断した時間

緑内障でも自己判断を避ければコンタクトを使える場合がある

緑内障があるからといって、コンタクトレンズが必ず禁止されるわけではありません。

緑内障の状態が安定し、角膜などにも大きな問題がなく、担当する眼科医が装用可能と判断していれば、コンタクトレンズを使えるケースがあります。

ただし、緑内障点眼薬を使用している場合はレンズを外して点眼するのを基本に考え、再装用までの時間は使用している薬ごとの指示に従いましょう。

コンタクトを装用するとよく見える場合でも、それだけで緑内障が進行していないとは判断できないため、眼圧、視野、眼底、OCTなどの定期検査を継続することも欠かせません。

新しく緑内障と診断された場合、点眼薬が変更された場合、目に痛みや充血などがある場合、手術を受けた場合には、装用を続ける前に眼科へ相談しましょう。

コンタクトと眼鏡を上手に使い分け、緑内障治療を最優先にしながら無理のない装用を続けることが、長期的に目を守るうえで大切です。

コンタクトレンズの安全性が学べる一冊